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浅草

 火曜日。浅草へ行ってみた。
 というのも、水上バスのチケットをたくさんいただいたので、連休どこも出かける予定はないし、隅田川下りもやったことないし。
 お台場の方はヒトが多そうだから、下町をのんびり散歩したり・・・そういえば東京に移り住んでン十年なのに浅草寺や雷門にも行ったことないんだよね~。
 神谷バーで電気ブランでもクイッとやった後、水上バスで両国まで行って、ちょうど場所中の国技館も「外から」見学したりして、下町情緒をたっぷり満喫・・・・・の休日、ってのも悪くないわね~ 。
 
 というわけで、ゆるゆるお昼過ぎから電車に乗って浅草まで出かけました。

 し、しかし。浅草の駅に到着すると、すでに、同じように雷門あたりを目指す人たちの群れが。 
 ゆるゆる下町風情を楽しむ休日・・・の夢はここまでか。

 まぁ連休だし、ヒトが大勢いるくらいの方が賑やかで下町っぽくていいよなぁ~とは思っていたんだけど、そんな甘いモンじゃなかった。
 雷門の前では、ぎゅうぎゅうの人ごみのなか、記念写真を撮る人達やら、その合い間を通り抜けるツアーの旗を持ったガイドさんやら地図を広げる外国人観光客やらなんやらかんやら・・・でごった返し、献香所でお線香の煙を身体にかけるのもわれ先に、お賽銭を投げ入れてお参りするのも押すな押すなのもんのすごい行列でした。
 
 そして、仲見世を抜けた本堂の前にはなぜか焼きそば・たこ焼き・フランクフルト・あんず飴・・・・なんかのフツーのお祭りでお馴染みの露店が立ち並び、さらにお寺の敷地内の空きスペースにはなぜだか全国美味いもの特設屋台までお目見え。
 し、下町情緒はっ??? そしてもちろん、どこもかしこも人だらけ。

 この人ごみに、微妙なお年頃の長男ゾウは次第に不機嫌に。

 それでも、仲見世のできたてアツアツ人形焼は美味しかったし、自然薯入りぬれ串せんべいは、一気に10本くらい食べたいくらい美味しくてハマリました。
 その後、露店のたこ焼きやフランクフルトでお腹を満たしたあたりから「だりぃ、うぜぇ、帰りてー」を呟きはじめ。
 
 じゃあ、神谷バーで一休みしよう・・・とお店を覗くも満席&長蛇の列。
 じゃあ、すぐ近くだし、予定通り水上バスで両国へ・・と乗り場に行ってみてもすごぉい行列。
 でも、せっかくチケットもあるし・・・と「チケットお持ちの方」の列にしばらく並んで乗り込みました。

  
 すると不吉な船内アナウンスが。
 「皆さま。東京ベイ・クルージングへようこそ。この船は桜橋から浜離宮を経由して日の出桟橋まで参ります」

 実はこのチケット、乗ってから違う運行会社のものだということが判明。
 なので、一番近い浜離宮で降りる時に、一人920円×4を精算し、さらに強制的に浜離宮に入園することになるので、その入園料も支払ってね、とのこと。

 !!!無料チケットがあるから乗ったのに・・・5千円の出費は痛いなぁ・・とブルーになりながらクルージング。
 でもね。隅田川にかかっている橋の名前の由来や、江戸情緒あふれる観光ガイドを聞いたりして結構楽しめました。
 結局、浜離宮で降りて事情を説明したら、お咎めなしだったし、その上、無料で浜離宮内も散策できてラッキー。
 この浜離宮は、徳川将軍家のお庭だったそうで、新宿御苑みたいのを想像してたんだけど、こじんまりしてて規模も何もかもまるで違いました。
 なんというか空気がね。兵どもが夢の跡・・・でした。
 徳川の将軍が、この小路をゆっくり歩きながら手前の松の木を眺め、そしてまた池のほとりまでゆるりと歩いて行ったりしたんだろうか。このあたりで正室のお方とともに木々を愛で、語られたのだろうか。 
 なぜか、そんなこんなが自然に湧き上がって背筋がゾクッとしてしまったり。 

 とうとう下町にいる間中、ゾウはずっと仏頂面でしたが、雷門にも行けたし、街中を走る人力車も見れたし、予定よりちょっと長めのクルージングや思いがけない浜離宮散策で、なんとなく江戸に思いを馳せることになったり、帰りの電車も大江戸線だったしっ? 

 終わりよければすべてよいことにするワタクシ。 
by kuri_sute_mama | 2009-09-24 03:42
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